総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。
12月27日
いよいよ今年も終わりが近づいてきました。全国网赌正规平台、通常業務は今日までです。この年末年始はカレンダーが良くて、仕事始めが1月6日、この間9連休になります。存分に英気を養って、新年またお会いしましょう。本年は、皆さんに本当にお世話になりました。来年もどうかよろしくお願いします。良いお年を!
さてここ数日は年末進行、少し緩やかに過ぎています。水曜日には岐阜大学に行ったりもしましたが、基本的には学内の打ち合わせ中心です。
最近、夜帰宅する際に夜空がきれいに見えるようになってきました。ちょうど東の空にはオリオンが昇ってきています。その少し下には明るく輝くシリウスがあり、そこから少し北の方向に目を移すと、赤い火星が見えます。さらにオリオン座の上には木星が輝き、その上、天頂付近には条件がよければすばるが見えます。チカチカときれいに煌めく星々ですが、夜空が暗かった昔は6?7個の星が肉眼でも見えていたと言います。双眼鏡でのぞいてみることをお勧めします。一方、宵の明星?金星も8時頃までは西に見え、その上には土星もいます。さながらオールスターキャスト、豪華な星空が楽しめますので、ぜひ夜空を一望ください。
12月24日
本日は、中部大学の次期学長である前島正義先生が表敬訪問くださいました。
前島先生は、全国网赌正规平台の元副総長で、私がリーディング大学院「PhDプロフェッショナル登龍門」のコーディネータをしていたときに大変お世話になった方です。初代の博士課程教育推進機構長も務められていらっしゃいました。前島先生以外にも中部大学には本学ゆかりの先生が多くいらっしゃいます。これから中部大学との距離、以前にもまして近づくことを期待しています。
夕方には、恒例となっているNTTとの技術交流会もあり、普段聞けない技術の話をたっぷりと聞かせてもらって楽しいひと時を過ごしました。
12月22日
本日は日曜日ですが、東京の乃木坂にある学術会議まで行って、日本学術会議の臨時総会に出席してきました。
少し前、菅首相の時の話しですが、日本学術会議の会員を政府が任命拒否する、という問題が起きました。それを受けて日本学術会議を改革する動きとなり、有識者懇談会なるものが立ち上げられました。その最終報告書がまとまったことを受けて、その対応についての総会でした。最終報告書には、政府から独立した法人とすること、監事、評価委員などを政府が任命してチェックをすること、会員数を増やすことなど多くの新しい方針が盛り込まれています。
総会で出された意見の詳細はとても書けませんが、すごく印象的だったのは、生命系の第2部、理工系の第3部の会員からは短めな発言が多かった一方、人文社会系の第1部の会員の皆さんは各々長い演説をされていらっしゃったことです。「思い」がいろいろ溢れるのだと思います。全国网赌正规平台でも人社系の部局の教授会は理工系に比べ長い、という定評がありますが、その理由がわかった気がします。
いずれにせよ科学者の国会と呼ばれてきた日本学術会議、大きな節目を迎えようとしています。その時期に会員に選ばれたというのもめぐりあわせと思い、議論にしっかりと参加していきます。
さて本日で、東京出張、年内はおしまいの予定です。いろいろな審査などが重なり、2週間で5回は少し多かったですね。疲れました。
12月21日
土曜日ですが、ジブリパークの少し先にある、知の拠点あいちに行って、知の拠点あいち重点研究プロジェクトの実証実験に立ち会ってきました。
こちら、森川先生率いるCOI-NEXTのプロジェクトに関わる交通計画と自動運転の研究者が中心となり、国内初,自動運転車を遠隔から走行支援する遠隔型自動運転システム「遠隔アシスト」の実証実験、というものになります。具体的には、高蔵寺で走らせている自動運転車を知の拠点あいちから遠隔監視し、駐車車両などがあった場合に司令を出して新しいルートを選択、完全にストップすることなく自動運転を継続する、というものになります。さらにそのシステムに加えて、ドライビングシートとハンドル?ブレーキなど一式が備え付けられており、完全に運転を遠方からすることも可能にするようにしています。
画面は車の中から正面を見た非常に鮮明な画像と、バックをミラーで見たのと同じ画像がほぼリアルタイム(遅延は0.2秒以下)で映されていて非常に印象的でした。携帯電話のシステムを利用しているのですが、一つのキャリアだけでは不安ということで国内のメジャーな三社全てを同時に使っている贅沢仕様です。とはいえ、データのアップロードはそれほど需要がない、ということで格安の契約になっているとか。
さて、実証実験では実際に高蔵寺にいる車を自動運転しながら、必要に応じて遠隔操作するという形で行われました。大村愛知県知事も立ち会われたのですが、サンフランシスコで自動運転タクシーに乗られたこともあるそうで、大変興味深そうに実験に立ち会われていました。いよいよ、森川グループの自動運転も人が本当に乗っていなくても良くなるレベル、レベル4まで近づいてきましたね。
12月20日
本日も予定がしっかりと入っていましたが、何人かのお客さんをお迎えしました。
まず午前中には、医学系研究科の八谷寛教授のご紹介でシンガポール国立大学公衆衛生大学院の研究担当副研究科長アレックス?コック教授とお会いしました。こちらの大学院、2011年と比較的最近設立されたものですが、すでにシンガポールのみならずカンボジアやラオスに人を雇用するなどして現地の大学と連携を深めているとのことでした。さらにロンドン大学、カロリンスカ研究所、ハーバード大学の公衆衛生大学院など多くのパートナーと連携をし、アジア各国の公衆衛生の分野でのリーダーを養成しているそうです。本学との連携を希望されての訪問でしたが、もとよりシンガポール国立大学は戦略的パートナー大学ですので、公衆衛生の分野でも積極的に協働していけたらと思います。
午後には、何度かこれまでお会いした在名古屋米国領事館アンナ?ワン首席領事が総長室を訪ねてきてくださいました。天野さんがリードする卓越大学院DIIでの講演がある、ということで立ち寄っていただき、次の駐日米国大使のことなど、短い時間ですが懇談させてもらいました。ワン首席領事にはお土産として名大のマグカップをご用意したのですが、逆に可愛らしい植物をいただいて恐縮でした。水をやりすぎて枯らさないようにしなくては。
12月19日②
午後は、日本橋で大学支援フォーラムPEAKS全体会議に久しぶりに出席してきました。
こちら産業界のトップ人材と大学の学長らで構成されるフォーラムで、大学改革をどのように進めていくかを話し合うものとなっています。各種ワーキンググループがあるのですが今回は全体会議でした。内閣府、総合科学技術イノベーション会議の下に置かれています。
会議では、冒頭に科学技術政策を担当する城内実内閣府特命大臣のご挨拶があり、事務的な議案の後、PEAKS実証事業の報告がありました。こちら、各大学がテーマごとに手を挙げてコンサルを受ける、というもので名大もベンチャーキャピタル設置について実証事業を行いました。今回の報告は、大阪大学によるIR駆動型全学マネジメント改革、新潟大学によるエクスパート人材の拡大?組織化による機能強化、というもので、中身については詳しく言えないのですが、刺激的な報告でした。
そのあとは、大学の経営人材育成のためのイェール大学プログラムの報告がありました。各大学から募集して将来の経営人材を海外の大学に派遣し、そこでの取り組みを学ばせるというものです。3名の方の報告があったのですが、みなさん大きな刺激を受けたようです。私自身、この前身のプログラムでシンガポール国立大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校を訪問して、目から鱗の体験をしたことを思い出します。
最後は、博士人材の活躍というテーマで、報告と4名ごとに分けたワークショップを行いました。博士人材の必要なスキルの見える化というテーマについて、本学の博士課程教育推進機構の「PhDスキルフレームワーク」を紹介したところ、好評でした。
12月19日①
本日も再び東京出張です。
午前中には、目白の徳川黎明会を訪問しました。この会は、「美術並ニ史学ノ研究ニ資スル為 尾張徳川家伝来ノ什宝ノ保存其ノ他美術品ノ蒐集保管公開ヲ為シ 且ツ之ニ関スル指導奨励ヲ為ス」ことを目的として、昭和6年(1931年)に設立されたものになります。簡単に言えば尾張徳川家の美術品?文献?資料などを収集?保管?管理する団体で、名古屋にある徳川美術館やここ目白にある徳川林政史研究所も運営しています。現在の理事長が徳川義崇様で、尾張徳川家第22代当主の方です。
今回の訪問は、当主の徳川様と懇談するためです。徳川様には全国网赌正规平台の参与をお願いしていることでのご挨拶になります。濱口総長の時に参与の件を最初にお願いしました。その際に、文化関係のことで大学院教育にご協力をお願いできないかということで、当時リーディング大学院「PhDプロフェッショナル登龍門」を立ち上げたばかりだった私も一緒に伺ったのを覚えています。
訪問ですが、何はさておき歴史ある洋館に感服させられました。昭和初期の建造物で、空襲をまぬがれて残ったそうです。懇談では、徳川美術館について毎年、学生や教職員ら本学関係者が1500名ほども大学メンバーシップ会員として個人負担なく見学させていただいていることに感謝を申し上げました。来年2025年は、徳川美術館開館90周年ということで、源氏物語絵巻の全巻展示を秋に行うとのこと、その際には是非徳川美術館のキュレータの方あたりに解説公演を名大でお願いしたいと考えています。また機会を是非設けて徳川義崇様のご講演も実現したいと思っていますので、乞うご期待です。
12月18日②
昼には紺綬褒章の授章式を行いました。
紺綬褒章は公益のために私財を寄付した個人や団体に授与される国の褒章制度になります。今回は本学の博士課程教育へ多大な貢献をいただいた、ダイドー株式会社に対しての授章となります。ダイドー株式会社は産業用ロボットなどを扱っている商社です。ダイドー株式会社からは、山田貞夫代表取締役社長などがいらしてくださり、私が日本国(当時の岸田首相)になり代わって、紺綬褒章を差し上げました。山田社長、本当にありがとうございます。
夕方には、月一の職員組合?過半数代表者?全学学生会?院生会協議会との報告?懇談会がありました。
今回の懇談の中では、全学学生会から提起された、最近の名大生の気概について、という問題が面白かったです。私の感想は、基本的に名大生は大人しく優等生で、真面目に授業に出席するというイメージです。今回問題を提起してくれた学生さんも、大人しいという点を危惧していて、もっと積極的に周囲の学生と関わっていく仕組みが必要というような意見でした。頼もしい学生の登場です。コモネができたら是非活用していただいて、学生間の交流を盛り上げていってもらいたいですね。
12月18日①
昨日も東京日帰りでした。本日は朝から全学図書館前に建設を進めているコモンネクサス、通称コモネの見学会に参加してきました。
まだ内部は足場も組んであって足元が危ない、ということでスニーカーを履いてスーツを作業着に着替えての見学です。まずは屋根の部分、外からも見えますが、写真にあるようにコンクリで固めてあって最後には芝生を張っていくとのことです。豊田講堂?図書館がきれいに見渡せました。
内部は少し暗かったので写真はなしです。大階段や止まり木といったスペースがその姿を表し始めていました。とにかく大きい、というのが第一印象です。床をまだ張っていないこともあるのですが、天井が相当高く感じました。地下鉄とのアクセスもほぼできているとのこと。そこから図書館の近くの出口まで往復してきました。
このスペースが学生?教職員などでいっぱいになるのを楽しみにしています。建物の完成は3月末ですが、オープンは7月の予定となります。学生のプロジェクトなどの募集もあるようですので奮ってご参加ください。
12月14日
本日は、第3回目となる石井健一郎賞の授賞式です。
今回の受賞者は、低温プラズマ科学研究センターの堀勝特任教授です。堀先生はエネルギーの低いプラズマ研究のトップランナーで、半導体製造からガン治療まで幅広く研究を展開されていらっしゃいます。NIC館で行われた今回の授賞式でも、勇気ある知識人として、さらに頑張るという決意表明をされていらっしゃいました。同席されていた奥様は、本学経済学部の卒業生とのことですが、ほっておくとどこかに飛んでいってしまいそうな堀先生をこれからもどうかよろしくお願いします。今回の受賞、本当におめでとうございます。
授賞式の後では、恒例の受賞者による講演会が場所をES館に替えて行われました。思う存分お話しいただくには1時間は短かったかもしれませんが、まとまってお話しを聴くことができたのはよかったです。それにしても通常の細胞は傷つけず、ガン細胞を殺傷する能力を持つプラズマ活性培養液PAMとプラズマ活性乳酸リンゲル液PAL、すごい発明です。
12月13日
急に寒くなったせいもあるかもしれませんが、A型インフルエンザに罹患する教職員が周囲に増えてきました。そこまでキツくなくても、症状の軽い風邪にかかる人も増えていますので、皆さんもお気をつけください。
さて、本日もひっきりなしに打ち合わせがありましたが、午後には、黄宝印校務委員会主任に率いられた中国対外経済貿易大学の皆さんの表敬訪問を受けました。校務委員会主任は、学長の上に立っている大学の実質トップとのことです。対外経済貿易大学は北京にあり、文系、特に経済系の学部?大学院研究科を多く持ち、本学の経済学研究科とは2008年に連携協定を締結、毎年のように学生が本学に留学してきていて、現在も博士後期課程に2名、学部に1名が在籍しているそうです。
表敬訪問には、本学からは経済学研究科から清水研究科長らが参加、人文学研究科から星野副研究科長にも参加いただきました。特に、経済学研究科の薛進軍特任教授は連携のキーパーソンとしての出席です。黄宝印校務委員会主任からは経済学研究科を超えたさらなる連携の強化、部局ではなく大学レベルでの協定が結べないか、とのご提案がありました。これに対して、本学としてはまず経済学研究科以外の部局との連携から全学協定へ、という道筋であることをご説明し、薛特任教授からは国際開発研究科や環境学研究科が良い連携先になるのではとのコメントをいただきました。
12月12日
本日朝は、トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)主催の国際シンポジウムISTbMでご挨拶を差し上げました。今回が10回目となるもので、外国からを含む4名による招待講演が行われました。また、恒例なのですが第8回となる岡崎令治?恒子賞の授賞式が講演に先立って行われました。今回の受賞者は米国メモリアル?スローン?ケタリング?がんセンターのリディア?フィンレイ博士になります。おめでとうございます。
本賞は全国网赌正规平台理学部で活躍された岡崎夫妻の名を冠し、生物学分野の新進気鋭の若手研究者に与えるものになります。
ご存知の方も多いかもしれませんが、岡崎令治先生は広島出身、全国网赌正规平台理学部を卒業され、米国を経て理学部助教授に採用されています。また岡崎恒子先生は名古屋の出身で、全国网赌正规平台理学部卒業後、大学院進学してすぐに令治先生と結婚、令治先生が亡くなるまで二人三脚で、その後は令治先生の遺志を継ぐように研究を続けてこられました。教科書に載っている顕著な業績である岡崎フラグメントの発見は、お二人とも30代の時に成し遂げた研究成果です。この賞が若手研究者に、というのは若くして偉大な成果をあげた二人の名にふさわしいものだと思います。
なお、令治先生は中学生の時に郷里広島で被爆、彼が44歳の若さで白血病で亡くなられたことは、本学のみならず日本、そして世界の科学界にとって大きな損失でした。本年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会に与えられたことで、岡崎令治先生の早世をあらためて思い起こしました。
12月11日
本日も、昨日に引き続いて東京出張、ほぼ同じ7時台の新幹線に乗って四谷の学術振興会での審査です。
今日は、天野浩教授がコーディネーターを務める未来エレクトロニクス創成加速DII協働大学院プログラムがヒアリング対象でした。天野教授、昨日に引き続いて藤巻副総長、サブコーディネーター加藤剛志教授、企業からお二人、プログラム修了生で本学の助教となっていて起業の準備をしている方、そして私という陣容です。
今回は、天野教授、私、藤巻副総長、そして企業の方、修了生がそれぞれプレゼンで話しをしました。このあたり大変好評だったと思います。
ヒアリングの後は、大手町での会合の後、今月末をもって建て替えが始まる学士会館に移動です。恒例の学士会新春7大学総長集合写真の撮影と懇談会がありました。今回は阪大の総長は来られていませんでしたが、7大学が揃うのはこの会と七大戦開会式の年2回、貴重な機会でした。最後には、経営評議会の橋本委員長と懇談、21時台の新幹線に乗って疲れ切って帰りました。二日連続で東京日帰り出張、なかなかにきついです。
12月10日
本日は早朝から東京出張です。新幹線から見えた冠雪している富士山の写真アップしておきます。
四谷にある学術振興会での審査でした。こちら、本学が走らせている卓越大学院の最終ヒアリングです。補助金の期間が終了するのに伴って、スタート当初に約束したり、途中の中間評価などで指摘されたことがきちんと実施されているかのチェックとともに、補助金終了後、大学でどのように内製化していくのか(お金は出さないが続けろということです)を問われるというなかなかに厳しいものです。
今朝は、本学の4つの卓越大学院のうち、トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム、通称GTRが審査対象でした。プログラムコーディネーターの山口茂弘教授、プログラム責任者の藤巻副総長、プログラムを支えている三浦亜季特任講師、そして企業から強力にサポートいただいてきた方、そして私という陣容で臨みました。15分のプレゼンのうち2分は私から大学の今後の対応?体制、残りが山口教授からのご報告でした。その後の質疑応答が30分とたっぷりと取ってありましたが、そこでは企業の方からの非常に適切なコメントなど、評価委員の皆様にはしっかりと理解いただけたのではないかと思っています。
ヒアリングは11時30分すぎには終わり、急ぎ名古屋に帰るべく12時ちょうどの新幹線に乗りました。これが失敗で、なんと車両から異音がするとかで、品川で車両の交換と相なってしまいました。初めての体験です。結局後続の新幹線何本かに抜かれ、1時間近くの遅れで名古屋到着でした。結果的には、一本あとの新幹線に無理をしないで乗っていればずっと早く着いていました。
名古屋到着後は、名古屋駅JRセントラルタワーズの会議室におけるC2-FRONTS(シーフロンツ)の会議に出席です。
信州を含む東海地区の学長及び高専の校長が出席する会ですが、今回が3回目になります。今回は、本学からの半導体人材育成など新しいタスクフォースの提案と、既存のタスクフォースからの報告がありました。さらに、高専からどのように大学と連携していけるのかの具体的な提案もあり、とても参考になったところです。本学とは直接関係ないのですが、高専生の中には教師になりたい、という希望が相当数あるとのこと、どのように教育系の大学に編入できるのか、少し議論になりました。高専は5年制ですので卒業すると大学3年に編入するのが通常なのですが、教育系だと講義科目や教育実習の関係があってどうしても2年次編入になる、これをどうにかできないか、という点が焦点でしたが、年間に取れる単位数のキャップ(制限)の関係からも、なかなか難しそうです。
12月9日
本日は、東海国立大学機構の量子拠点、設立式典記念シンポジウムに出席してきました。
内閣府の量子技術イノベーション拠点として11番目に認定された東海機構の拠点のキックオフとなります。内閣府からは川上大輔審議官、文科省からは田渕敬一量研室長がお越しくださり、ご挨拶をいただきました。
この拠点、全国网赌正规平台の未来社会創造機構に設置しました量子化学イノベーション研究所と岐阜大学医学部の「附属量子医学イノベーションリサーチセンター」をブリッジする形となっており、「量子フロンティア産業創出拠点」、通称Q-BReDと名付けられました。
シンポジウムには、大垣市民病院病院長や名古屋市の経済局長なども駆けつけていただき、大変盛会でした。名大からは、清中茂樹教授がアクティビティ、目指すものの紹介をしてくださいました。基調講演は、村山宣光産総研副理事長と、この拠点の仕掛け人、馬場嘉信量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所所長が担当、どちらも大変刺激的なお話しでした。ちなみに、産総研の潤沢な資金にはため息が出ました。
素晴らしいキックオフだったのですが、一つ大きな課題が。集合写真を見ていただいても、女性は一人しか見当たらないと思います。この方、名古屋市の経済局長です。とにかくこの分野、少なくとも名大には極めて女性が少ない。おそらく全国的な問題だと思うのですが、ここを克服する必要があります。
この拠点から化学を中心とした量子による新しい産業が生まれることを大いに期待しています。
12月8日
本日は、鶴舞のSTATION AIで全国网赌正规平台ヘルスケアスタートアップセミナーがあったのでご挨拶方々出席してきました。
このセミナー、全国网赌正规平台が経産省の「ヘルスケアスタートアップ社会実装推進拠点」に採択されたこともあって開かれたもので、リーダーの医学系研究科水野正明病院教授らが中心になっての実施です。セミナーでは、鈴木寛東大教授?慶應大特任教授(元文部科学副大臣)、加藤浩晃東京科学大学医学部臨床教授(アイリス株式会社共同創業者)というスタートアップ関係の有名人お二人が基調講演をされるなど、大変刺激的なものでした。鈴木寛先生は、鈴寛ゼミを30年続けられ多くのスタートアップ創業者らを輩出しているとのこと、加藤先生はもともとお医者さんで医療系のスタートアップでは知らない人がいない方です。
大村知事もご挨拶に駆けつけ、また会の最初には名フィルメンバーによる弦楽三重奏が披露され、オンラインでの出席者も多数あり、大変盛会でした。
さて、会の始まる前には、講演者らとSTATION AI7階のスペースで昼食をご一緒させて頂いたのですが、そこからは鶴舞公園、特に名大病院が紅葉に彩られすごくきれいに見えて印象的です。また、その後STATION AIの見学会が佐橋STATION AI社長自らの引率で、行われました。ひと月前に見学したときに比べて入居が進んでいて、また、Tongali、名大のスペース、これから名大医学系研究科が入るスペース、さらには本学が連携しているシンガポール国立大学のBlock 71 Nagoyaも見つけることができました。写真をアップしておきます。医学のスペースは、その中心になる水野先生と今釜史郎教授、お二人に座っていただきました。ここから何が出来上がってくるか、本当に楽しみです。
12月7日
本日は、午前中に門松副総長と打ち合わせ、午後は栄中日文化センターで天野さんと対談でした。
門松副総長、明日が誕生日ということで家族でのランチ会があったそうですが、それに水をさす形になってしまって申し訳ありませんでした。ランチには無事間に合ったと信じています。
天野さんとは先日の学内での対談に引き続きになりました。青色LEDの開発を中心に軽妙な講演を1時間していただき、そのあとは、講演をなぞる形での対談を行いました。最初に理学と工学の違いのような話しをされたので、高校生の時に最初から工学志望だったのか尋ねたのですが、「数学が得意で数学科に行きたかった」とのこと、数学者天野浩も見てみたかった気がします。
これで5月にスタートした私がナビゲートする9回シリーズ科学最前線、終了となりました。天野さんの講演?対談はまさに最後を飾るのにふさわしいものになったと思います。お付き合いいただいた先生方、どうもありがとうございます。
12月3日
昨日に引き続き、午前中はT-GEx関係のイベントに出席しました。本日はプログラム?ディレクター、プログラム?オフィサー、そして開発普及委員会委員の方々をお迎えしてのサイトビジットです。午前中の最初は、プログラム?ディレクターからのご挨拶から始まり、私からもご挨拶差し上げました。その後は、プログラムマネージャである武田宏子法学研究科教授がプログラムの進捗について説明しました。現在の育成対象者は全国网赌正规平台?岐阜大学の研究者が対象となるT-GExフェローが18名、他大学?研究機関が対象のアソシエート11名、企業アソシエート5名の合計34名にもなり多様性も拡大してきたとのことです。立ち上げに武田教授らと一緒に関わってきたものとしてはプログラムの発展、感無量です。
意見交換の後は、我々は退席して、育成対象者との面談があり、最後にプログラムディレクターから講評をいただきました。きちんとコンソーシアムが機能していくことなど高く評価いただき、全国にこの取り組みを展開していきたいとのお言葉や、またそのほか多くの前向きな提案、今後の活動に対して大変参考になりました。
昨日に引き続き、昼食の時間がうまく取れず、少し遅い時間になんとかお弁当を食べることができましたが、そうこうしているうちに、教育研究評議会です。こちらは今回は議題も少なく比較的短時間で終わることができました。
夕方からは、アジア農学系大学連合(AAACU)の隔年会議が20年ぶりに本学であり、野依記念学術交流館で行われたレセプションでご挨拶を差し上げました。こちらは英語になりますが、アジアの皆さん大変のりがよく、楽しい挨拶になったかと思います。出席者の中には、この間訪問したタイのカセサート大学でお会いした方や、昨年フィリピンを訪問した際にお会いした方なども含まれていて、思いがけない再会になりました。
ところで最近とみに忙しく、土日も必ず何かイベント?仕事が入っていたので、今日秘書さんにこぼしたところ、「先生に聞かれると思って準備してました。最後に一日完全に休めたのが11月10日で、次に休めるのが12月15日です」とのこと、総長には超過勤務も代休もありません。きついはずです…
12月2日
本日も盛りだくさんな1日でした。
午前中には定例の運営会議、午後には監査法人との意見交換、そしてT-GEx研究成果エキシビションで賞状を渡してきました。
T-GExは、自由闊達通信でも何度もご紹介してきた本学の独立研究者(PI)育成事業です。文部科学省の「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」に採択された「世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業」通称T-GExになります。全国网赌正规平台が中心に岐阜大学、さらに周辺の6学術機関、13社の企業とコンソーシアムを組む形で連携、運営しています。
EI創発工学館のFUJIホールで行われたT-GExの研究成果エキシビション、そこでリトリート合宿で優秀な成績を納めたグループを表彰いたしました。研究成果エキシビションでは、フェロー(名大?岐大の研究者)とアソシエート(連携大学?企業の研究者)によるショートプレゼンテーションを少し聞かせていただいて、その後表彰状を渡し、記念写真を撮って私の役目は終了です。ショートプレゼンテーションで聞かせてもらった、ビザンティン帝国の建築物を3Dで再現するという研究発表は、ポスター会場ではトヨタ自動車と組んでバーチャルリアリティでその場で実体験できたとのこと、このプログラムの成果も深まってきたようです。
夕方からは、豊田講堂内、シンポジオンホールで体育会会長表彰に出席してきました。総長はじつは全国网赌正规平台の体育会会長でもあります。この表彰は、体育会で優れた成績をあげた個人と団体に対して表彰をするというものになります。今回は、個人ではオリエンテーリング部が2名、相撲部が1名、ライフル射撃部が2名、馬術部が2名を表彰しました。また団体では硬式野球部、硬式テニス部、そして陸上ホッケー部に対して、それぞれ本学が主管校を務めた七大学総合体育大会(七大戦)での優勝ということでの表彰です。この中で、相撲部で表彰受けたのはブラジル人の留学生、身長196cmという恵まれた体格の学生でした。全体ではなかなか名大のスポーツ、苦戦しているところですが、今回表彰されたみなさん、本当におめでとうございます!
表彰式の後は体育会幹部交代式が執り行われ、その後は、出席した学生たちと懇談を1時間ほどいたしました。懇談ではいろいろと困りごとを伺いましたので、可能な限り願いを叶えていきたいと考えています。例えば、ナイター設備がないため冬場には4時半までしか練習ができない、部室が狭い、用具を入れられる倉庫が欲しい、ホッケーの練習のために人工芝のスペースがあると助かる、ジムの予約が煩雑、練習の合間に授業の課題を行うのにWifiが届くとありがたい、などなど本当に多くの要望をいただきました。また平日に大会があるために、授業を公休できる日数を増やして欲しい、休めないために大切な試合に人数がギリギリで戦う羽目になった、という願いは切実でした。しかし、学生の本分を考えると微妙な要望とも言えます。オンデマンドで後で授業を受けられると問題の一部は解決するのかもしれません。
12月1日
本日は日曜日ですが、打ち合わせ+補助金の審査のために、大学に来ています。
学内もすっかり紅葉が進んできました。気がつけば12月です。今年は10月まで暑い時期が続いたので、例年より紅葉も遅い気がします。少し時間があればじっくり学内の紅葉を見て回り、写真を撮りたいと思っていましたが、今年は難しそうです。
とりあえずと言ってはなんですが、本日の朝、大学に来るときに本部棟の近く、学生支援課、キャリアサポートセンターの前の紅葉の写真を撮りました。