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2024年10月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

  

10月15日

本日は、名古屋地方気象台の藤田司台長と塚本徹業務?危機管理官の方の表敬訪問を受けました。

名古屋地方気象台は、本山から大学とは逆側の坂を登ったところにあるそうで、60名ほどの職員が働いているとのこと、ほとんどが技官の方というのも印象的でした。話しの中で温暖化も話題になったのですが、今年の秋雨、本当に遅いですね、と申し上げたところ、大きく頷いてくださいました。桜の開花は早くなり、秋の訪れを告げる秋雨は遅くなる、日本は本当に熱帯化してきています。天気予報や雨雲レーダーの精度についても伺ったのですが、今後ひまわりの後継の衛星が上がれば赤外線の詳細なデータが得られるようになって、精度は劇的に上がるそうです。あとで調べたら2029年度中の運用を目指している、ということですのでまだ少し先ですね。

さて、本学には減災連携研究センターがあり、また伝統的に気象、水循環関係の研究も盛んです。気象庁に就職する学生も一定数いるようですが、是非今後連携を深めて、より多くの学生が志望するようになると良いなと思っています。

本日の帰宅途中、大学を出てすぐに金木犀の馥郁たる香りが漂ってきました。今年の秋では初めて気づきました。もう10月も真ん中です。私が子供の頃は、金木犀の香り、9月だったように覚えています。これも温暖化ですね。

 

 

10月11日

本日夜に、第3回目となるNU3MTをオンラインで開催しました。

NU3MT、正式にはNagoya University 3 Minute Thesis Competitionは、今年度に全国网赌正规平台学術奨励賞を受賞した本学を代表する博士後期課程学生たちによる、たった3分間に濃縮された研究紹介のグランプリになります。3分間でいかに一般の方に自分の研究の面白さ、大切さを伝えるかが勝負になります。

今回の学術奨励賞受賞者は10名でした。各々の発表の前には指導教員や研究室の仲間たちからの熱く工夫を凝らした応援メッセージ動画が流れます。

今回も皆さん、素晴らしい発表でした。また研究内容も、重力波観測で宇宙の起源に迫る研究から、どんな空間よりも大きい無限次元を考えて有限次元の地図を作る研究、婦人科がんに対する新しい治療法の開拓、製造元や輸出先が本社と違う国にある場合に問題が起きたらどこの国の法律で裁かれるべきかを検討する研究、など本当に多岐にわたるものでした。

その中で、視聴者150名以上の投票結果によって選ばれたグランプリが、工学研究科博士後期課程3年の沖田ひかりさんによる生命の起源に迫る研究のプレゼンでした。研究の重要性、面白さが存分に伝わり、また自身の得た成果、そのインパクトもしっかりと話してくれました。

もうお一人、こちらは私が選ぶ総長賞ですが、私個人の採点では沖田さんと勝るとも劣らない発表がありました。生命農学研究科博士後期課程3年の前田明里さんによる、植物の概日時計に関する研究です。なぜか植物の時計は温度に鈍感なのですが、その理由を解明するという内容を、熱意とともにわかりやすく伝えてくれました。

過去2回の受賞者は全て男性だったのですが、今回は二人とも女性でした。10月19日土曜日のホームカミングデイ、豊田講堂で約1000人という聴衆の前で授賞式を行い、またお二人にはその場で模擬プレゼンをやっていただく予定です。こちら、オンラインでも放映予定ですので、ぜひご視聴ください。

なお、今回のNU3MT、全貌を

https://hcd.adm.nagoya-u.ac.jp/kikaku/event/202406/103/

でご視聴いただける予定となっています。10名のプレゼンと応援動画、是非ご覧ください。

 

 

 

10月10日

本日は、豊田章一郎全学同窓会前会長?トヨタ自動車名誉会長の胸像除幕式が豊田講堂で行われました。

豊田章一郎名誉会長は、ご存知の通り、豊田佐吉翁のお孫さんに当たり、トヨタ自動車の社長や会長を歴任、経団連の会長もされた日本財界を代表する方でした。昨年、惜しくも亡くなられたのですが、訃報が飛び込んできた2月14日の自由闊達通信にも書かせていただきました。

この度、豊田章一郎名誉会長の全国网赌正规平台への多年のご貢献とご尽力、そして功績を後年までしっかりと残していくために、胸像を豊田講堂の中、勝沼精蔵元総長の胸像の並びに設置することといたしました。豊田講堂との関係で言えば、全学同窓会長として入学式?卒業式には欠かさずご出席いただきましたし、また2006年の大規模改修においては、豊田章一郎名誉会長のご尽力により、トヨタ自動車およびトヨタグループ各社からのご寄附をいただくことで、やり遂げることができました。私自身、初めて豊田章一郎名誉会長にお目にかかったのも、豊田講堂です。小林先生、益川先生のノーベル賞受賞記念レクチャーでお隣に座らさせていただいたことを思い出します。豊田講堂建設のために奔走された勝沼元総長と、大規模改修に力を注いだ豊田章一郎名誉会長が、豊田講堂の中で並ばれることは全国网赌正规平台としても感無量であるとともに、大きな誇りであり喜びです。

豊田章一郎名誉会長には、全国网赌正规平台基金設立にも関わっていただき、大きなご貢献もいただいています。日本のみならず世界を代表する経済人であった豊田章一郎名誉会長は、全国网赌正规平台にとってまさに恩人という存在でした。胸像を豊田講堂に設置することで、後輩の学生たちを暖かく見守っていただき、また教職員、大学執行部を叱咤激励するとともに、全国网赌正规平台の発展を見守ってもらえればと思っています。

今回の胸像除幕式では、全国网赌正规平台が豊田章一郎名誉会長のご期待、深い母校愛に恥じない大学、人々の幸福に貢献する大学であり続けなければならないとあらためて決意させられました。

なお、除幕式にはご子息の豊田章男トヨタ自動車代表取締役会長にご臨席賜り、非常に心うつ祝辞をいただきました。全学同窓会からも柴田会長はじめ副会長の皆様にもご臨席いただきました。感謝申し上げます。

 

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10月9日

雨の日が続いて、急に涼しくなりました。寝冷え注意ですね。

今日は、シンガポール国立大学の産学連携の子会社であるエンタープライズから、3名のお客さんがありました。エンタープライズの中のTTIという組織の副所長であるムン?トー?マさんと、同じ組織のゲオック?ホン?スーンさん、ヨケ?ピン?ヨンさんです。

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知財の連携などに興味があるとのこと、まずは学術研究産学官連携本部の鬼頭雅弘教授らに説明をいただきました。その後、私と佐宗副総長(産学官連携担当)、水谷副総長(国際担当)の3名でお会いしました。

ただ実際に話してみると、炭素回収技術に興味があって国際連携を進めているということだったので、佐宗副総長に本学の関連する研究者を後ほど紹介するようにお願いしました。複数の大学や企業を交えての共同研究を行なっているそうなのですが、そこでの知財の扱いはなかなか難しいようでした。ただこれまでMITなどとの共同研究の経験が長年にわたってあるとのこと、いろいろ参考にできればと思っています。私は今月末にシンガポールを訪問する予定となっていますので、その際にはTTIの所長さんにもお会いできそうです。 

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10月8日

今週はノーベル賞週間、本日は物理学賞の発表でした。

この期間、毎日名大では発表に合わせてイベントを打っています。今回も、物理学ということで、素粒子物理学を専門にしている素粒子宇宙起源研究所(KMI)の井黒就平特任助教に素粒子理論の標準理論をテーマに30分ほどお話しをしていただきました。私はそれにチャチャを入れる役回り、全体のモデレーターはKMIの高橋将太特任助教が務めました。

しかし今回の受賞には、びっくりとともに、考えさせられました。AIの基礎を築いたということでプリンストン大学のジョン?ホップフィールド博士とトロント大学のジェフリー?ヒントン博士とが受賞されたのですが、お二人の業績である機械学習、ニューラルネットワークという分野は、旧来の物理学には入らないものです。情報、応用数学といったところになると思います。ノーベル賞には数学賞がないことはご存知の通りです。ですので、この分野の中でも物理学の考えを取り入れて業績をあげたお二人に賞が与えられたというあたりが今回の授与の理由になるのでしょうか。

最近でも、太陽系外惑星の発見や眞鍋淑郎博士の気候変動シミュレーションなどは、本来の物理学とは少し違うところでの業績だと思っています。「物理学」という概念が、分野間連系などが進んだ現代ではこれまでと大きく変わって再定義する必要が出てきているのかもしれません。これは物理学のみの問題ではありません。これからは、大学においても旧来の学問領域、英語でいうDisciplineを固定されたものとせず、ダイナミックに変動していくことへの対応が迫られているように思います。

 

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10月5日

本日は、本学陸上部が出雲全日本大学選抜駅伝競走、通称出雲駅伝に10月14日に出場するので、坂田平田ホールでの壮行会に出席してきました。

同じホールで二週間前に行った七大戦の閉会式では、最下位という残念な成績でしたが、今回は全国の有名大学に伍しての出場、快挙といえます。18年振りだそうで、昨年の全日本大学駅伝対抗選手権大会(通称伊勢路)に引き続いての出場になります。伊勢路の方は地元なので、昨年はスタート地点の熱田神宮に応援に行きましたが、今回の出雲はちょっと難しそうです。テレビでしっかりと応援させてもらいます。

関東の大学は箱根駅伝があることから、全国から強豪選手を集めていて、他地域と格段の差があります。そことはなかなか勝負できませんが、それ以外の地方は国立大学の出場もあり、ライバルになります。今回の名大、なかなかの強豪なので、国立大学4校の中では一番を取ってくれると思います。また、関西の私立大学の一部も破って東海地域の来年の出場枠を1から2に増やしてくれることが期待されます。頑張れ!皆さんも応援、よろしくお願いします。

 

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10月4日

雨が降って、湿度は高いものの気温が下がり、だいぶしのぎやすくなりました。ようやく秋の到来でしょうか。

今週は入学式の後は、外部の機関も含めて打ち合わせはあったのですが、まだオープンにできないものが多く、ここに書くことができないのが残念です。

そんな中、本日の打ち合わせの一つをご紹介します。学生の保護者に学生の成績をどのように伝達するか、という件になります。私が学生の頃は、大学生にもなって親に成績を見せるなんてことはありませんでした。しかし今は、保護者の知らない間に学生が成績不振に陥っているようなことがあると、大学が責任を問われかねませんし、支援が必要な学生も増えていますので保護者との連携が必要な件も多くなってきています。学生が成績不振に陥った時には速やかに保護者が知ることが望まれます。

これまでは、学生本人の承諾がある場合に限りますが、前年度1年間の単位の取得状況を6月頃に学生の連帯保証人に書留郵便で通知していたとのことです。しかし、これだと当然新学期4月の履修登録には間に合いません。問題があれば、その問題を抱えたまま新学期に突入してしまっていますし、保護者や学生支援の介入が遅れてしまいます。

そこで、電子化を進めて、春学期?秋学期ともに成績が確定した後比較的すぐに、例えば秋学期であれば3月中には、オンライン上で保護者の方が成績を閲覧できるようなシステムを導入することになりました。関わってくださった事務職員の皆さんに感謝です。保護者が状況を随時確認できることで、必要な支援が届くようになると良いなと思っています。

 

 

10月1日

今日は、秋季入学式を挙行しました。秋入学の学生が対象ですから、留学生が大多数を占めます。今回は、287名の入学者のうち留学生が231名、47カ国からの入学になります。

先日挙行した卒業式ほどではありませんが、民族衣装に身を包んだ学生もいて、緊張の中にも華やいだ雰囲気がありました。

式では、卒業式と同様、全国网赌正规平台交響楽団のメンバーによるパッヘルベルのカノン、弦楽四重奏版を私たち大学執行部、研究科長?学部長らの入退場時に演奏いただきました。ありがとうございます。

今回は冒頭に総長の辞を述べました。さすがに総長3年目ともなれば、少しは慣れてきたように思います。それに引き続き、壇上役職員の名前を全部読み上げるのに少し緊張しました。読み間違え、アリそうですよね。昨年はしっかり間違えました。今年は大丈夫だったはずです。その後入学生総代の宣誓があったのですが、今回の文学部の留学生、しっかりと自分の思いを伝えていただきました。

一昨年から、秋季入学式では本学の卒業生?修了生の先輩から、祝辞をもらっています。今年は、ITbMの八木亜樹子特任准教授にお願いしました。ご自身の経験に基づいた素晴らしいメッセージ、新入生にきっちりと伝わったと思います。ありがとうございました。

入学式では総長はモーニングを着用するのですが、まだ気温は高いものの、豊田講堂内は思ったほど暑くなくて助かりました。数週間前だったら地獄だったかもしれません。

入学式、つつがなく終了しましたが、ご準備いただいた事務の皆さん、本当にありがとうございました。

 

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