ごあいさつ
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名古屋大学は、1939年(昭和14年)に名古屋帝国大学として創立されましたが、その起源は1871年(明治4年)仮病院・仮医学校としての開設まで遡ります。
140年を越える長い歴史の中で、本学は、自由闊達な、批判精神に富む学風の中から、世界に誇る研究成果や幾多の優秀な人材を輩出するとともに、教育研究を通じた地域貢献を果たしてまいりました。流動しつつ多極化する時代の中で、今後とも本学は、日本の基幹大学、総合研究大学として、地域に根ざし、未来を切り拓く勇気ある知識人を育成し、世界屈指の知的成果を産み出すことを目指していきたいと思います。 名古屋大学ホームカミングデイは、卒業生・修了生や元教職員が集い、また、在校生のご家族の方々、地域の皆様に、本学の教育・研究活動の一端に触れていただき、本学の理念等を理解していただく重要な行事として位置づけられ、毎年10月の第3土曜日に開催されています。
現在、大学改革の期待に応えるため、本学は「名古屋大学からNagoya Universityへ」を目標に掲げ、国際化を図っているところです。そのため、今年度はホームカミングデイのメインテーマを、『 地域と大学で考える 「世界のなかの日本、日本のなかの世界」 』 としました。本学の優れた教育・研究活動やその成果等を通じて、国境を越えて人や物が行き交う時代、グローバリゼーションの時代について、考えていきます。
主な行事としては、本学の全学同窓会副会長であり、前駐中国日本国大使の丹羽宇一郎氏に「グローバル化」をキーワードにご講演いただきます。屋外では、緑豊かなキャンパス内を散策するウォーキングツアー、お子様向けには、科学実験を体験する企画など用意しています。昨年、登録有形文化財に登録された豊田講堂においては「名古屋大学の集い」を開催し、卒業後10・20・30・40・50周年の方々をご招待し、地域の皆様方とともに、名古屋フィルハーモニー交響楽団によるコンサートをご鑑賞いただくこととしています。
各学部・研究科においても同窓生・保護者等の方々を対象とした行事を実施いたします。皆様に有意義で楽しい一日をお過ごしいただけるよう、全力を挙げて準備を進めていますので、ご家族、ご友人もお誘い合わせの上、是非、第8回名古屋大学ホームカミングデイにお越しくださいますようお願い申し上げます。
平成24年7月
名古屋大学総長
濵口道成